
インプラント治療とは、虫歯や歯周病の進行、打撲などの外傷のほか、先天的な原因などにより歯を失った場合に、歯が抜け落ちたところの歯槽骨にインプラントと呼ばれるチタン製のネジを埋めその上から人工の歯を取り付ける治療法です。インプラント治療は、失った歯が一本の場合から、すべて失い総入れ歯の状態の方でも有効です。

サイナスリフト

当院では歯が1本もない方、骨が少ない患者様でもインプラントを行うことができます。サイナスリフトは骨の厚みが3~5mmよりさらに少ないときや、多数の歯が欠損しているときに行います。この場合、骨移植と同時にインプラント埋入をすることは困難ですそれは、骨が薄すぎてインプラントの固定が難しいからです。
ですから、まずは骨移植のみを行い、骨がしっかりできるまでに3~6ヶ月待ちます。
無事に移植骨が固まったらインプラントの埋入になります。
基本的にはこのように骨移植とインプラント埋入を別々に行いますので、移植からインプラント埋入、さらに歯が入るまでに4.5~8ヶ月かかります。
インプラントのメリット

インプラントに使われるチタンは、人工関節に用いられるなどアレルギーも少なく、咬む力に耐えうる強度もあります。チタンは骨が結合するの歯槽骨と固定され、天然の歯とほとんど変わらないかみ合わせを作り出すことが可能です。
また他の歯を削る事や、装置を取り付ける事が無いため削ることでの歯の喪失や咬む力を過剰に他の歯に強いることがありません。
インプラント治療の注意点
インプラント治療は外科手術であるため、治療を受けるには全身の健康状態が良好である必要があります。
治療の条件は、治療予定の場所に骨がしっかりとあることです。骨が足りない骨が足りない場合は、骨を増やす手術を追加する必要もでてきます。
治療後についても、毎日のケアが不十分であったり、定期的なメンテナンスを受けていないことで、インプラント周囲炎になる恐れがあります。インプラント周囲炎は、自然に治ることはないため、歯科医院で適切な処置を受けることが必要です。炎症が進行している場合は、インプラントを摘出する必要があったり、インプラントが突然抜け落ちてしまうことがあります。
インプラント治療によってこれらのような問題が起きないよう、正確な診断と定期的なメンテナンスが必要です。