こんにちは!
流山おおたかの森西口松井デンタルオフィスです!!
私が所属している
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 の学術大会が福岡で9月20〜22日に行われました。
土曜日始発で流山おおたかの森を出発し、福岡空港へ!
福岡国際会議場で行われるインプラント学会は49回を数え、日本でのインプラント研究の長さがわかります。
今回の学術大会のテーマは
「インプラント治療が拓く未来ースキルとテクノロジーの融合ー」がテーマ
となっており、最近の光学印象とインプラントの融合、CTの情報とインプラントの融合など様々な先進的な症例が発表されていました。
光学印象は当院のブログでも度々出る言葉で、従来のアルジネート(ピンク色の粘土の様な物)による印象から口腔内カメラによる連続した写真をつなぎ合わせて取る最新の技術です。
以前は、詰め物や被せものを作ることが主な役割でしたが現在ではインプラントへの応用が進んでいます。
光学印象は左図のアバットメント、上部構造を作るのに役立ちます。
アバットメントは既成品の物もありますが、光学印象によってその人個人にあうオーダーメイドのアバットメントをわずか4日で作ることができます。
その為、インプラントを入れた方ならわかるかもしれませんが
従来の印象であれば2週間はかかっていた制作物が非常に短期間で作成でき、しかもオーダーメイドと良いとこづくしです。
この光学印象によるインプラント治療は、対応した設備、インプラントメーカーの両方が必要となります。
設備:CEREC(セレック)
インプラント:ASTRA TECH(アストラテック)
どちらも世界最大規模の歯科メーカーのSIRONA社製の製品です。
当院では、この治療をインプラント治療の中の特別なオプションではなく通常治療として組み込んでいます。
インプラントのご質問などあればお気軽にご相談ください。
さて、学会は最新の技術・知識と共に高齢者におけるインプラント治療についての発表も多くありました。
日本のインプラント本数は実は近年減少傾向にあります。
当院でも採用しているマイクロスコープによる根の治療や元々の虫歯となる患者様の減少により残せる歯が以前より多くなったためです。
しかし、10−20年前にインプラントを入れた患者様も高齢となり段々ケアが難しくなったことによるトラブルも増えてきました。
口腔ケアの悪化による歯周病はインプラントを失う最大の原因となります。
インプラントの除去も含めたインプラントリカバリーも当院では承っております。また歯科衛生士も常勤で毎日在籍しており、歯周病の治療から歯ブラシ相談・磨き方などケアにも力を入れております。
最新の材料も見てきました!
日々使う接着剤や金属、プラスチックなどアップデートできとても楽しかったです。
中でも面白かったのは「ペクトン」!
金属でもなく、ジルコニアの様な人工ダイヤモンドでもない新しい高性能PAEK系ポリマーです。
まだまだ有名にはなっていないですが、その性能は素晴らしいため今後どんどん使われていくと思います。
何年後かに、他の方々に先駆けてフォーカスを当てていたことの証明にしたいですね!
今回のインプラント学会で得た知識を少しでも皆様に還元できるように明日からの診療を一同頑張ってまいりますので
宜しくお願い致します。
松井デンタルオフィス 松井寛
福岡ではモツ鍋もいただきました!!
毎年各地方で行われる学会での食事も大きな魅力です!
来年も多くの学会、勉強会を受講する予定です。またそのご報告が出来ればと思いますので宜しくお願い致します。