医院では毎日様々な人の出入りがあり、様々な器具を使います。
当院は、診療機器・器具のみではなく診療空間全体の衛生環境についてヨーロッパ30か国以上が順守する消毒・滅菌のガイドラインであるRKIガイドラインを見習い、改善を行いました。
従来は
- 器具の汚染
- 手指による機械的洗浄のみ
- クラスN滅菌
- 通常のシーラーでのパッキング、
または紫外線灯下での保管
となっていました。
これには幾つかの問題点がありました。
- 手指洗浄は作業者によりムラが出たり、針刺し事故に繋がります。
- クラスN滅菌機は歯科医院で最も一般的な滅菌機ですが、クラスB>クラスS>クラスNと滅菌能力には差があり、基本的には表面の加熱による滅菌となります。そのためタービンなどの複雑な構造をした器具では中身までの滅菌を行うことはできませんでした。
- 滅菌後も一般的なシーラーや紫外線灯での保管は欧米基準の滅菌消毒ガイドラインでは不十分と言われています。